俵つみ唄
ハアー 春のはじめに この家旦那様は
七福神のお供して コラ 俵つみに参りた
ハアー この家旦那様の 奥のお座敷 見てやれば
膿の曲がった おじい様と 白髪のはえたる ばば様が
千両箱に 腰おろし コラ 万両箱に 肘をかけ
金の屏風を 立てまわし コラ 金の火鉢に 金茶釜
金の揚枝を くわえて コラ 備後表の御畳
デンデン甲羅の 虎の皮 コラ これにお坐り 旦那様
めでたいナ めでたいナ
この家旦那様は百万長者と申される
ハアー この家旦那様の お屋敷をば 見てやれば
倉の数が 四十八 コラ いろは倉とは このことか
一のお倉は 銭倉 コラ 次のお倉は 金倉で
次のお倉は 宝倉 コラ 次の倉から 俵倉
俵倉には米を積む コラ
七万五千の 俵をば 七十五人の 人足で
ヤッコラセーの かけ声で コラ 棟木までもと積み上げた
さてもみどどに 積み上げた コラ おほめ下され旦那様
お祝い下されかか様
めでたいナ めでたいナ
この家旦那様は百万長者と申される
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